月刊山元塾 11月増刊号! ~「気になった教育ニュースその1~その3」~
今回も気になった教育ニュースを考えてみたいと思います。
その1「教育再生会議~(高卒テスト)導入提唱」
これは「大学全入時代」の中、私立大学を中心に学生獲得のため、推薦入試やAO入試が拡大し、「大学入学時に必要な学力が備わっていない学生が増加している。このままでは日本の大学制度が信頼を失う。」と教育再生会議では認識されていることが、背景としてあります。
教育再生会議のねらいとしては、「大学淘汰を促して学生の(質)を担保したい。」との思惑があるようです。
当然高校・大学双方からの反発が予想されるため、実施にはなお紆余曲折があると思われます。(熊日11/19付抜粋)
じゃあ、「何のことはない。」で済んでしまう話かと言えば、そうではなく、真剣に考えるべき問題であると、私は言いたいのです。
「教育、教育!」と叫んではいますが、高校の一部には、ただ単に生徒集めのための大学進学率を、大学側の一部も生徒集めのための入試やカリキュラムを、「保護者と生徒のニーズに応じて!」と喧伝しているに過ぎない点があることを忘れてはいけません。
この傾向は教育再生会議において指摘されたように、誰でも高校・大学に進学出来るようになればなるほど顕著になってくるのです。
生徒個人にとってあまり意味のない高校・大学が増加することは、生徒本人の人生に大きく影響してきます。
このことを考えると、1・2年では無い話でしょうが、10年も経てば「大学淘汰」は当たり前になるでしょう。
となると、将来は良いですが、今はどうなるのでしょうか?
私は個人的に現在の20・10代は「教育弱者」世代だと考えています。この世代はこれといったフォローもなく社会で生き抜かなければならない世代です。
なぜ教育再生会議は大学改革の必要性を訴えているのでしょうか?
あとでも触れますが、これからの日本は厳しい国際競争にさらされます。そしてこの影響は一般の人々に大きく関わってくる話なのです。
「備えあれば憂いなし」といいます。しかし、「備えのない」現在の20・10代はどうなるのでしょうか?
本当に生徒個人の人生を考え指導する高校・大学は、偏差値とイメージでは選べません。「横並び」「名前だけで判断する」意識を変えなければ、20年後の家族のしあわせは遠退いていくばかりでしょう。
